過疎り売店

テスト週間でお昼頃に下校出来ているこの数日間で、私は最寄り駅の近くにあるお店が開いていることに気がついた。

 

いつも通っている道にあるのだが、シャッターが閉まっている所しか見たことがなかったため中々レアな光景である。隣にはタバコ屋が併設されていて、そちらもまた、開いている様子を初めて見た。

外から中の様子を見てみると、店の棚にはポテチの筒が射的の屋台のように数本並べられていて、後ろの棚には1箱だけ栄養ドリンクが置かれていた。他には特に、何も無い。店主であるおじいさんが座って作業するための机と椅子、なんかの賞状、多分家に繋がってるドア…商品はこれ以外にないのだ。もはや射的屋さんである。まるで撃ち落とされるのを待っているかのように、等間隔に並べられた塩味のポテチの筒がここには売られている。

 

 

今日もそのお店の前を通ってきた。

ポテチの筒は変わらず等間隔に並べられていた。