海を渇望する人魚
私の友達には人魚のように美しい子がいる。
美人で、歌が上手くて、髪と足が綺麗。
是非とも海で生活して欲しい。しかし、私が住む県には海がない。海を見ただけで芸能人を見たレベルで騒ぐくらい、私たちは海と関係が身近ではない。
その子が言っていた「海の中に住めたら良いと思わない?」という言葉を聞いて、海に住んでないから海に住みたがってる人魚みたいだな と思った。海を渇望している人魚。
それか、海に住みたいけど我慢して淡水の川に生息している人魚みたいだ。
しかし、海の中で生きてほしい気持ちがあるが、海の奥底で水泡になって消えそうだから入って欲しくない気持ちもある。
それくらい、彼女は儚い。
青空が一面の青すぎて悲しくなる時がある。
それと同じように、彼女を見るとどこか寂しくなる。
白く焼けた肌、大きい目、真っ直ぐ伸びた長髪、細い手足。
美しい、けど どこか脆い。儚い。
そんなイメージまで人魚に似ている。
だから海に入ったらすぐ消えてしまうような気がする。
そんなことを考える7限目の今日だった。
ちなみに、ここまで書いてあること全部嘘です。